本当の恋ってなんだろう
「玲奈ちゃん今日も可愛いね!」「俺らのお姫様なんだからな!」 いつも変わらないそんな言葉。 簡単に言ったら私、「山下 玲奈(やました れな)」がもててるってことかな。 でも、あなたたちに用はない。本当に用があるのは「神 拓斗(じん たくと)」だけだもの。 なぜかあの人だけ私のかわいさに興味がない。 <<<<<<<<ぜったい惚れさせてやる!>>>>>>>> 別に好きとかじゃなくてライバル心?みたいなのがこみあがってくる。 今日こそは! 「あ!拓斗くん!ねえねえ!今日一段とかっこいいね!」 これで「玲奈ちゃんも可愛いよ」って言ってくれるはず…! 『あ、ありがとう』 だめか。 まあ次に期待! いつの間にか私は拓斗を暇つぶしっぽくしていた。 〈私、拓斗くんのことが気になっていたの!〉 どこかから聞こえた気がした。ちょっとドキッとした。 なんか「負けたくない」って気持ちがこみあがってきた。 なんで?拓斗くんのことは好きじゃないのに? 本当の恋ってなんだろう。 わからないけど、他の男性にはこんな気持ちはしない。 私は、とにかく拓斗くんのところへ走った。 もてていた私が初めての恋をした瞬間だった。