夕立
「うわ、雨降ってきそ。雷鳴ってるし…」 傘持ってきてないのに…。 思わずそうこぼしてしまうほどに雲が暗い。 私の名前は茜。 生まれた時間が夕方だったのと、 お母さんが茜色が好きだからって言う理由でこの名前になった。 ちなみに今日、誕生日。おめでと、自分。 って、そんな話してる場合じゃない。 早く帰んないと、雨降ってくるわ。やっば。 __ポツ。 あ。 ポツポツポツポツザァー 「やばぁっ!」 やばいやばい! すごい雨降ってる! 走って家帰ろ! まだ雨が降り始めてから少ししか経っていないのに、もうすでに髪は濡れている。 さらに制服にも雨が染み始めている。 「これは風邪引きそう…」 って言ってる場合じゃない! ダッシュ、ダッシュ! バシャッ 水たまりに足を突っ込んでも気にしず走る。 …ていうかそうしないとやばい。 コツン 何かに足が当たり、とっさに姿勢が前のめりになる。 やば…っ そう思った時にはもう手遅れで、バシャッと派手な音をたてて道路に倒れ込んでいた。 転んだせいで制服はびしょ濡れ。 しかも膝を擦りむいた痛みが後からやってくる。 どうしようもない悲しみから涙が出てくる。 ははっと乾いた笑い(半分泣き笑いだけど)をこぼし、 「誕生日なのに最悪…っ」 と呟く。 …しばらく経っただろうか。 伏せていた顔を上げると、雨はやんでいて、目の前には大きな虹がかかっていた。 なぜか虹から力をもらったような気がして、力を振り絞って立ち上がる。 立ち上がってよく見たら、なんとダブル。 「わぁ、めずらしい…」 私はその光景を目に焼き付けながら、家路を急いだ。 最高の誕生日だな、って思いながら! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんちゃ!rukiniinaですっ 突然ざあっと降って、すぐやむ、夕立をテーマにしましたっ 感想聞かせてくださいね! でわっ!