隣のバイオリンと夕焼け
「スー、、、スー」 「こらっ」教科書で叩かれる。 「痛っ。ひど」 「授業中寝てるお前が悪りぃんだ」 ククククと笑う。 「はぁ。学校来てるだけマシだしぃ」 私は紗理奈。学校だるぅーって感じー。 今起こして来たクソ迷惑野郎は健斗。隣の席の男子。ふつーにウザい。みんないいやつとか言ってるけど、こいつのどこがだよなんて思ったり。 キーンコーンカーンコーン 「これで授業を終わる。紗理奈、お前後で職員室来い」 やっと帰れると思ったのに。 「だるrrrrrrrr」 「ははっ巻き舌うまwww」 笑う健斗を無視してカバンを掴む。 「黙っとけ。迷惑ガキンチョクズ男。」 返事を聞く前にとっとと職員室へ向かう。 「なぁんだ。説教かと思ってたのに」 なんか全然説教じゃなくてプリントを渡されただけだった。 ♪♪♪♪ 「何この音。うちの教室じゃんか」 覗いてみると、そこでは健斗がバイオリンを生き生きと弾いていた。夕焼けに照らされ、まるでそこがステージのようだ。 「お、紗理奈じゃん。。。ってなんで泣いてんだよ」 いつの間にか涙が出ていた。 「え、な、なんで、、、」 ゴシゴシと目を擦る。そんな私を健斗がジッと見つめて来る。 その顔は夕焼けでなのか赤い。 「紗理奈。俺ーーーーーー エンド