月に一度のかけうどん
「ご注文お伺いします」 「かけの並で」 「温かいのでいいですか?」 「あ、はい」 月に1回、私はかけうどん1杯分の390円をもってここを訪れる。店内にはだしの匂いがして、それに反応するかのようにお腹が鳴る。 会計直前には天ぷらゾーンが私を誘惑するが、お金がないためそれを必死に耐える。 そして、手早く代金を支払い、壁際の席に座る。 「いただきます」 まずはスープを1口。では足らず3口。 優しい出汁が体にしみる。 そして麺を1口。 幸せな瞬間だ。 その後私はあっという間に食べ終わってしまい、食器を片付け、店を出る。冷たい風が吹き、一気に体が冷えるが、お腹はまだポカポカしている。 これでまた1ヶ月頑張れる。 私は笑顔で家に帰った。