手紙
ごめんね、時間がなくて 手薄になるけど、最後の我儘だと思って 許してね 生まれた時からずっと病院にいて、 退院してもまたすぐ入院。そればっかで 何もかもが嫌になって けど、君はいつも来てくれたよね ベットで退屈してる私に色々な話をして 笑って、怒って、また笑って、 私、君の話が好きだった。 何も知らない私に、 世界の広さを教えてくれた。 家が近くて、生まれた時から一緒にいた 幼馴染みってやつだよね、 けど、私の方が年上って知ってた? 冗談。実際、3ヶ月しか変わらない けどさ、君と遊んだ記憶ないんだよね 外遊びを禁じられてたからだと思うけど 私にとっては1番の親友なんだけど… 私さ、本当は、ずっと、 学校…行きたかったな… 君が学校行きたくないって言うたびに 羨ましくてしょうがなかった 私もその台詞を言いたい そう、思ってた すぐによくなるって言われたから 皆と学校行けるよって言われたから 辛い検査も耐えたんだけどな 結局、行けないじゃん あれ…?手が震えて、文字が、書けない もう、文字を書くのも許されないみたい 神様は酷いよ けど、大丈夫 まだ書ける。息切れが凄いけど、 まだ、書いてられる 君に伝えたいこと、たくさんあるの 本当に、たくさん こんな、紙には収めきれないほど 嬉しかったこと、辛かったこと、 全部、全部、全部、全部、全部、全部 聞いてほしいな 恐い 今ね、凄く恐いの 自分が消えるのがわかるから もう、私には後がないのがわかるから やりたいことたくさんあったのに 何も出来ずに消えるのが恐い 来世ってあるのかな? もし、生まれ変わることができたら その時は、皆と同じように 当たり前の日々を過ごしたい 怖い、恐い、怖い、恐い、怖い、恐い 死にたくないよ… 生きていたい、お婆ちゃんになって、 それまで、生きていたかった もう、そろそろ、限界 死にたくない、死にたくない… なんで私が、こんな目に、あわなきゃ… ごめんね、ありがとう、 また、どこかで、あおうね さよなら 私の最後の親友へ ?『残念ですが…息を引き取りました』