豚汁とお姉ちゃん
随分と冷えた11月後半、吐く息はみんな白い。でも私は冬が好き。寒いからこその良さがある。例えば、食べ物。私は豚汁が好きだけど、夏はなかなか食べる気にならないから、この時期のお楽しみ。でも、今日で嫌いになりそう、、、 私は中学2年生で、都内の学校に通っている。そして、今日振られた。昼休み、一目惚れでずっと好きだった男子に告って、、、撃沈。みんなに見られながらの告白、はぁ~私の青春終わった~気まずすぎて、HR終ったら秒で帰っれないな~、、、私の家、父親単身赴任中の、母親入院中だから、家事はお姉ちゃんと私がやんないとだよ、、最悪。「めんどくさ、」 「よっこいしょっと!」両手いっぱいの袋を抱えながら、歩いて帰る。ふぅ、とりあえずスーパーでは誰にも合わなかったから、後は帰るだけ!結構みんな外出てないんだな~ なんてことを思っていた矢先、前から笑い声が聞こえてきた。 「てかお前、なんで今日振ったんだよ」「お前、ああいう顔タイプだろ?ww」「あ~いや、俺だって思春期よ?そんな純白な恋愛何てするわけねえっての!しかもあいつ何か、あの、男子の3大欲求のうちの一つ、満たしてくれなさそうじゃん?ww」「お前やばっw」「モンスターじゃんw」 頭が真っ白になった。は?嘘、嘘だ。確実に、私が告った男子だった。そんなふうに思われていたなんて、そんなショックで、私は帰ってきたらリビングで泣いてしまった。何時間も。気づいたら随分時間が経っていた。「ただいま~」 お姉ちゃんだ。やば、目真っ赤だ、、どうにかしなきゃ、という思いも虚しく、リビングに入ってきたお姉ちゃんに見つかってしまった。 「は!?どしたんあんた!なんかあった?」その優しい声を聞いた瞬間、ためてた涙がまたこぼれた。私とお姉ちゃんは昔から仲がいい。どんな秘密も知ってるし、どんな悩みも打ち明けられる。そんな信用できるお姉ちゃんに、私は全てを話した。 「は?何そいつ!キモ!そんなやつに妹をあげるもんか!」お姉ちゃんが言ってくれても、私は少し凹んでいた。 「今日、あんたの好きな豚汁つくるよ。食べるでしょ?おかずは作っとくから、食べたくなったら食べて。」そんな私を見て、お姉ちゃんは提案してくれた。 少し経って、台所から香ってきたと思うと、同時に「できたよ」と聞こえた。泣き腫らした顔でお姉ちゃんの前に座り、できたての豚汁を啜る。「美味しい、」思わず声が出ると、安心したのかお姉ちゃんもふふっと笑った。私が豚汁を好きな理由はこれだ。そのあと、何十分もお姉ちゃんと泣きながら話した。