私の生きる道
【短編小説】 生きる理由 生きる意味 生きる……道って? 人権ポスターとかでよく見かける。「自分らしく」とか「個性を打ち上げよう」とか「みんな仲良し」とか。だけど「生きる理由」を教えてくれない。だから優勝したポスターは本当に優勝はしてないと思う。 おっと自己紹介を忘れていた。私は生きることがわからない十六夜陽菜だ。中二だ。 何が生きるだ。 何が自分らしくだ。 何がみんな仲良しだ。 それ以上に心に闇を抱えているものだっているはずなのに。生きることをわからないものだって世界中にたくさんいるはずなのに。善意を偽ってる。 「生きる意味って?」そう聞くと「何言ってんの」「気持ち悪い」そういう言葉がどんどん出てくる。私を知らないくせに。 ある日最優勝したポスタを聞いた。どうせ自分らしくとかだろうと思った。だけどその人のポスターは違った。絵も他の人は違う。標語はこうだ。「生きる道は人それぞれ生きる理由も人それぞれ生きる意味も人それぞれ」『それぞれ』という言葉で私の闇がぱっと明るくなったような気がした。何かを失って闇を抱えた私をまるで知っているかのように。そうだ「意味」も「理由」も「道」も人それぞれ違う。思い出させた人に感謝したいぐらいだ。その場で涙が出てきた。こんなに素敵なポスターは人生で初めて見た。名前を見た。「水無月沙羅」この人に会いたい。 沙羅視点 私のポスターが最優勝した。まぁ私は「私の心と同じ闇を抱えている人」にあの声がどとけばいいだけだけどね