青色しか見ない私へ
ゴロっとカミナリがなった時、私は生まれた じめっとした青色の髪の毛、瞳。 私は雨の妖精なんだって 時々一緒になる雲の妖精は、私を憐れむの。 「私や晴れの子は体の色を変えられるのに、 あなたは常に青色。晴れも知らないのね」 ふわふわ雲なのに、ツンとしてるんだ。 そんなことしか考えなかった昔の私はずいぶんとあっけらかんとしてた。 けど、時間が経つとわかってきたの。 雨って嫌われてる 私が降りたくても、てるてる坊主に冷たい目をされるの。 降りたら降りたで、子供は泣くの。 嫌になると思わない? 私は随分と傷ついた。泣きたくても、涙をだすと雨が降るから。降りなくても雨なんて、悲しいな。 それから随分と経ったな。ここ最近の夏頃は私が悲しむばかりだから、雨模様だったな。ごめんね。 ある日のことだった夏が過ぎ去って、ようやく私は泣き止んだ。涙はついに枯れきったから。てるてる坊主の冷たい目を振り切って私は下に降りたの。もう、夕方だった。 けどおかしいの。私が降りたのに、雨が降っているのに。なぜか晴れているの。 じめっとした景色しか見てない私は、眩しくて目を背けた。確かに晴れだった。 太陽の妖精は、ニコニコと笑っていたのを覚えているよ。 気がついたら、私はオレンジ色だった。 空の色に染まった私は、綺麗だった。 もう一生見ることのない晴れを、 やっぱり私は目そむけちゃうけど。 綺麗な雨になった私は、当分泣くことはなくなったよ。 ほら、外を見てごらんよ。 今日の天気はどうかしら?