叶わない恋でも
私は高校一年生の杏月萌咲(あずきもえと読みます)。 私には好きな人がいる。その人は、高校三年生の花橋琉聖(はなばしりゅうせいと読みます)。 その人は、同じテニス部の先輩。 先輩には、お似合いの彼女がいて、その彼女は私の双子の妹。 絶対に振り向いてもらえないけど、近くで顔を見て、私の目を見ながら名前だけでも呼んでほしい。 叶わない恋でも。 ある日、私は遠くから妹と一緒に変える先輩の姿を見ていた。 その時ふざけていた男子がボールを投げて先輩の方へ飛んできた。 (危ないっ!_____) 私は焦って、先輩の方へ走り、守った。 その瞬間、私の方にボールが強く当たり、私は床に倒れ込んだ。 音を聞いた先輩は、振り返って驚いた目で私を見た。 「大丈夫!?」 気がついたら私は、保健室のベッドで横になっていた。 誰がここまで運んできてくれたんだろう・・・まさか先輩が! 起き上がろうとしても、まだ肩が痛む。でも先輩は_____ その時、椅子に座っていたのは先輩だった。 「大丈夫?さっきは、気づかなかった僕を守ってくれて、ありがとう。そして、僕のせいで怪我させちゃってごめんね」 「いえいえ、そんな事無いです!むしろ、先輩に何もなくてよかったです!」 「それならよかった。僕、この後用事があるから、そろそろ帰るね」 そう言って、先輩は帰ってしまった。 もうちょっと、会話したかった。 名前、呼んでほしかった。 連絡先、交換したいって言いたかった。 私の妹が彼女だって、伝えたかった。 気がついたら、私は涙を流していた。 でも、これは叶わない恋なんだ。