【人形化の都市伝説】
どうせ都市伝説でしょ――。 私は美奈(みな)。 今私のクラスでは、ある都市伝説が流行っている。 今日も、その都市伝説の話題で教室がいっぱいだ。 その都市伝説というのは――。 「ねえ知ってる?日本人形に『あなたは生きてますか。生きてませんか』って一週間話しかけ続けたら、一週間後に日本人形が『生きてます』って言って、話しかけてた人を人形に変えるって都市伝説」 「知ってるー!でも、どうせ誰かの嘘でしょ?」 どうせ都市伝説でしょ――と。みんな言う。 正直、私もそう思う。どうせ都市伝説だ、と。 みんな信じてない。面白半分に話してるだけで、誰もやろうとしない。 でも、私はある日やることになってしまった。 なぜかというと、ある『スパイ』に出会ってしまったからだ。 黒河(くろかわ)という、クラスに転入してきたスパイ。 そのスパイは、『人形化』(さっきの都市伝説)について調査しているらしい。 ある日彼女は、私にこう言った。 「『人形化』の都市伝説が本当かどうかを調査しているんだ。美奈にその『人形化』をやってみてほしい」 つまり、私を使って、その都市伝説が本当かを調べるらしい。 自分でやればいいのに、と思った。 否定したら殺すぞ、と脅されて、仕方なく私はやることになってしまった――。 「あなたは生きてますか。生きてませんか」 私は一週間、日本人形に話しかけ続けた。 正直ちょっと怖かったけど、殺されるよりましだからやる。 一週間たったある日、日本人形が答えたんだ。 「生きてます――」 ドクッ・・・・・ 心臓が飛び跳ねるように大きく動いて、私の意識はなくなった。 私は人形に変ってしまった。 「・・・フフフ、また1人、人形が増えた・・・・『人形化』は本当なんですよ、美奈さん・・・」 スパイが、そう言った。