もしも、私がここから飛び降りたら
学校の窓から校庭を見て、ふと思った。 もし私がここから飛び降りたら どうなるだろうか。 特に他人に胸を張って語れる 悩み事もないし、 そんなことを語れる友達 だっていない。 だけどもしそんな私が ここから飛び降りたら、 今日もクラスで騒ぐ生徒達は、 静かに本を読む生徒は、 談笑している生徒達は、 口うるさい先生は、 どんな反応をするんだろう。 私と話したこともない あの子は、泣くだろうか。 自分のことを責めるだろうか。 いや、もしかしたら喜ぶ かもしれない。 私を妬んでいる人がいたりしたら。 私を気に入らない人がいたりしたら。 じゃあ、私が死ぬとしたら、 私はどうしたいだろうか。 ここから飛び降りる前に、 この前テレビで紹介されていた本を読みたいな。 学校帰りに友達とカフェに行くの、夢だったな。 まだ、お母さんにありがとうって言えてないな。 こっそり好きだった先輩に好きって言えてないな。 世界一周したかったな。 スカイダイビングしたかったな。 音楽やってみたかったな。 田舎に暮らしてみたかったな。 じゃあ、もし生きるとしたら。 この願いは叶うのかな。 私が死ぬも生きるも、 たったの紙一重だ。 私の命は弱い。 ここから飛び降りただけでも死んでしまう。 毒を飲んだだけでも死んでしまう。 酸素がなくなっただけでも死んでしまう。 だから、私は必死に生きてるんだなぁ。 頭の中でこっそり そんなことを考えて、 私はまた本を開いた。