時間旅行~タイムトラベル~(ループ)
「危ない!!」 「…え」 声を出す隙もなく、私はトラックに轢かれた。 目を覚ますとそこは、見たこともない場所だった。 「こんにちは、百石のあ(ももいのあ)さん」 「!?えっえっ、だれ!?」 「いずれ解りますよ。本題に入りますが、あなたはもうすぐ死にます」 (…は?) 「…まぁ、確かに…私、トラックに轢かれて…って、なんで今、私生きてるの!?」 「この時計の針が見えますか?この針が一周したら、あなたは死にます」 理解が追いつかない。えっ、私死ぬの?やだ…! 「そして時間内に、あなたはあなたを救ってほしいのです」 「…は?」 「わたくしの後ろに見えますのが時間旅行のエレベーター。つまり、タイムトラベルですね」 謎の男は話を続ける。 「このエレベーターに乗り、あなたが轢かれる1分前に戻ります。そして、自分を助けるのです」 「…私自身を、助ける…?」 「そう。そして、これで自分を救うことができれば、あなたは人生を続けられます」 (…じゃあ、まだ生きられる、ってことか…!) 「どうしましょう。乗りますか?」 「…、乗ります」 気づいたら、私が轢かれた場所の少し離れたところに立っていた。 「…行かなきゃ」 今の自分が、過去の自分が、生きられるように。 そして… 『危ない!!』 …私に声をかけてくれた人が誰かを、知るために。 「…いた」 数十分前の私。 しっかり青信号と確認して、横断歩道を渡っていた。 「…っ」 人混みがすごい。全然前に進めない。 このままじゃ…っ …っあ 大型のトラックが、過去の私に猛スピードで近づいてくる。 私は、大声で叫んだ。