オレンジの衣替え
土砂降りで、雷ばっかり鳴っている日に、私は生まれた。 私は雨の妖精だって、雲の妖精が教えてくれた。 私は常に青い衣で、太陽みたいなオレンジにはなったことがない。 雨なんだから、晴れは見られない。 雨の事をみんな嫌うから、出てきたくはないけど、 作物のためにも降らせなきゃ。 ある日、雨を降らしていた。そこに人間が通りかかる。 「はぁ、また雨か。雨なんて降らないでいいのに」 その一言は、私をひどく傷つけた。 私の存在価値を、否定されたようだった。辛くてたまらない。 人間が嫌いになった。 またある日、また雨を降らしていた。 そうすると、だんだん晴れてきて、私が地上に帰る頃になった。 何故か雨は降り続けてる これは天気雨というやつだ。私の目はお日様に釘付けだ。 キラキラ、キラキラ。 私の衣は、オレンジ色になった。