また逢えますように。
どきんっ、どきんっ、どきんっ。 息が詰まる。 「そんな、知らないよ、」 もう開けることのない眼が、儚く、鈍く光っている。 ただ口元は、微笑んでいた。 ____________________ 初めて会った日、あなたは泣いてたっけね。 せっかく中学入学式なのに、光を帯びた涙が滴り落ちていた。 あなたは運動が得意だったよね。勉強なんて無理、と笑っていた。 サッカーが特に得意だったなぁ。 私が万引きの濡れ衣を着せられたとき、あなたがかばってくれた。 頼もしくて、思わず泣いちゃった。 「俺が守る」って言ってたよね。 その後だっけ、付き合い始めたのは。 病気で余命が2年ってわかっても、「最後まで居よう」って言って。 ____でも。 あなたは昨日、一年早く死んでしまった。 最後の言葉、覚えてる? そう、 あ い し て る 終わり・ 読んでくれてありがとう。