きいろ
「きいろを、描いて下さい。」 まっしろなキャンバスに、筆。 鮮やかな絵の具に、ぐるぐる目を向ける。 きいろ、きいろ。きいろを描くんだっけ。 黄色って、言われたって、色んなきいろがあるじゃ無いか。 檸檬色、辛子色、山吹色。菜の花の色も、たんぽぽの色だって、きいろ。 一体、どれが本物の黄色だっていうのさ。 本物の黄色なんて、存在するの。 キャンバスに、筆を乗せて、みんな、きいろを描く。 それと対極みたいに、惨めったらしく手を震わせ、キャンパスを睨んで固まってる私。 泣きたくなってきた。 なんで、なんで、こんな簡単な問題が分かんないんだろう。なんで、みんなと同じ様に出来ないんだろ。なんで、なんで。 ああ、もう、どうだって良いや。 投げやりに筆を取り、黄色を一緒くたに混ぜて、きいろを作る。 よしよし、あとは、描くだけ。 最初っから、どうでも良かったんだ。 こんな、悶々と悩んでなくたって良いんだ。 ようし、さあ、描くぞ。 キャンパスに筆を近づけて、ふと、思いとどまる。 あれ、どうやって、「描け」ばいいの。 四角いキャンバスにきいろの線を描くの、丸を描くの、それとも白をきいろに、塗り潰しちゃえばいいの。 もう、頭がくらくらして、ようやくここまで行ったのに、この、意気地なし。 心の中で自分に悪態を取って、迫るタイムリミットに恐怖する。 今更、聞いてみる、なんて選択肢は取れなくって、只々時間が過ぎていく。 ああ、それでもやっぱり、仕上げないと。 みんなと同じように、仕上げないと。 どうしよう、どうしよう。どうしよう。 筆を置く音がまばらに聞こえて、とうとうやばいって焦ってるのに、このポンコツな頭は、ちっとも解決策を導いてくれない。 「ああ、もう、どうだっていいや。」 こんなんばっかりしてたら、いつまで経っても成長しない。投げやりになって、考えられない。 それでも「普通」になっていたくて、やめられない。 怖がりの意気地なし。情けないったらありゃしない。 ……自分が大っ嫌いだ。
みんなの答え
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いえろ -
# 0808 _ ゆるにゃ だぉU..U { start _+* タイトル 見て うわぁぁぁっっ って なって いました ← ( 良い意味で ) 確かに 難しい …… わたし は 黄色 と 言われたら パキっと した れもんいえろ - が 1番 好きな color です // *+_ finish } またねん > <