伊藤純華
「純華、もう少し人を疑おう」 友達の優華にそう言われた。 「私、結構嘘とかわかるタイプだよ」 「嘘つけ。」 優華の呆れた視線に少し反省する。それでも私は私の信じたい人を最後まで信じるんだ。 「まあ信じれるって相手が好きってことだし大事にしなよ。」 最後はきちんとフォローしてくるあたりはさすが優華だ。 もうすぐ合唱コンクールがある。私のクラスは最優秀賞を本気で狙っているので朝、毎日集まって練習することになった。 「最優秀賞目指して頑張ろう!」 実行委員の優華の掛け声に合わしてみんなで円陣を組んだ。でもその輪から1人外れている子がいた。たしか学年の中で1番強い不良の瀬川勝樹くん。…まあこういうの好きじゃなさそうだしね。 その日の帰り道、実行委員で優華がいなかったので私は一人だった。それにしても合唱コンクールの練習、結構ハードそうだけど頑張るぞ!そうぼんやりと考え事をしていたその時 「きゃ!」 私は派手に転んでしまった。膝からは血が滲み思わず涙目になってしまう。優華がいたら助けてくれるのに今日に限って1人。悲しい気持ちになってずっと下を見ていた。 「伊藤?ケガしてるじゃん。ほら、肩貸すからながし行くぞ」 そう言って肩を貸してくれたのは瀬川君だった。私はがっしりした肩に安心感を覚えた。 次の日の朝事件が起きた。私の机の上に置いといたはずのスマホがなくなったのだ。 「もしかして盗まれた?なくしたりした心当たりないでしょ?」 「うん…」 内心焦っていたけど何とか冷静を装う。なんだか怖い。そう考えているとみんな瀬川君に疑いのまなざしを向けていた。 「ねぇ瀬川。あんたでしょ。だってみんな合唱コンの朝練で音楽室にいたんだよ。来てないのはあんただけ。」 「知らないって。俺じゃない」 優華が詰め寄るが瀬川君は否定をした。 「瀬川!もうしらを切るのはやめて。純華がかわいそう」 「俺じゃないんだって!!」 そうすると周りの人もみんな「白状しろ」「嘘つき」などと瀬川君を攻め立てた。その時私の脳内で優華の言葉がブラッシュアップした。 【信じれるってことは相手が好きってことだし大事にしなよ】 「瀬川君じゃないと思う。」 「純華!こんな時まで無理して信じなくていいんだよ」 「無理なんかしてない。私は瀬川君を信じたいの。」 体は震え言葉も弱弱しくなってしまった。その時、 「騒がしいわねーあっそういえばさっき落ちてたスマホ見つけたわよ。心当たりある人取りに来て」 「…犯人は先生だった」 優華のつぶやきからみんな反省のまなざしを瀬川君に送った。 今日の帰り道も1人。 「純華」 そう声をかけられて振り返るとそこに瀬川君がいた。 「俺のこと信じてくれてありがとう」 屈託のない瀬川君の笑顔に私まで笑顔になる。この時私は瀬川君の耳が照れでそまっていたことに気づかなかった END あとがき この話の主人公はなんでも信じちゃうピュアな純華は中心に展開していきます。ちなみに純粋から連想し純華という名前にしました。この後の2人についてご想像にお任せします。(もしよかったらそのご想像をコメントしてね)読んでくださりありがとうございました。この話を読んでくれた人の恋がうまくいきますように!
みんなの答え
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いい話!
ヤッホー!!みんなにとって今日1日が良い日になりますように!虹色花火だよ! 本題 とてもいい話でした!信じるのも大事!ありがとうございました!