あの夏の帰り道、救いようのない女の子の吐露
考えてみれば、私には嫉妬心が多く体を腐食していた。あの子と自分を比べて劣等感に襲われて妬んで妬んで妬んで妬んで、どうしようもないただの肉となったもの、それが私だった。 先生、貴方に初めて出会った頃は何も思わなかったのに、時が経つにつれてだんだん愛おしいと思うようになった。日に日に心に溜まった「好き」が喉まで上がってくるのを感じた。 別に悪いことだとは思わなかった。なんなら、これからが楽しみになった。 「好き」が上がって上がって愛に変わった。 もうただの好きじゃ足りない。伝わんない。わかんない。もっともっと体の骨が折れるくらいに愛してるって実感が欲しかった。 そうだ、ここからだ。この感情に変化が私を縛り付けていったんだ。 貴方に何気ないあくびの仕方、字を書く癖、盗み聞きした体重、勇気を出して聞いた 身長、授業中ポツリと呟いた貴方の昔話、 その話し方からくる性格、髪の毛の癖、私だけに書いてくれた自主勉強の返信。全部全部好きになった。メモをした。この一瞬が風化されないように。誰よりも貴方のことを理解している自分でありたかった。そして私のことを愛して欲しかった。 そう、そうだよ、愛してほしい。 だけど貴方は誰にでも笑顔で話しかけるし、スポーツ万能だし、顔かっこいいし。そんなの他の人も惚れるに決まってる、そう思った。悔しかった。 私だけ見てて欲しいのに。 悔しい悔しいくやしいくやしい。努力して、いつも貴方の脳裏にいるような、癒着した存在になりたい。貴方の記憶に名を残したい。 貴方に頑張り屋だと思ってもらいたい。 貴方に褒められたい。 貴方に認められたい。 貴方に撫でて欲しい。 貴方に抱きしめられたい。 貴方に私だけ見ててもらいたい。 貴方に愛して欲しい。 私は貴方の海馬になりたい。 私は貴方の最後になりたい。 私がいなくちゃ生きていけないようにしたい。 私の手で貴方の体温を奪いたい。 そんな考えばっか巡って胃がぐるぐるした。 そうやって考えてるうちに私の愛す人は奪われていく。 貴方も奪われて、みんなみんな奪われて、私の中には嫉妬だけ残って、救われなくて、愛されなくて、捨てられて、呆れられて、笑われて、みんなの記憶から消えていく。 愛に飢えた私の幸せな最後は 自分で自分を_。
みんなの答え
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すごすぎる…!
umiさん、はじめまして~!苺だよ~! umiちゃんってよぶね♪ この短編小説レベル高すぎ!! 「プロか!?」ってくらい面白い! umiちゃん天才!同い年とは思えないよ~! 苺は題名に惹かれたよ~! ほんっとに才能あると思うから、また小説書いてね! またumiちゃんの小説読みたい! じゃあumiちゃん、またね~!
凄い!!
感情の表現や例え方などがすごいです!!面白かったー