助けてくれてありがとう
友達の由明に裏切られた。 「飽きたし、なんか引き立て役に使おうとしたけど全然ダメだし、これから話しかけないでねー!大っ嫌い笑」 いつも信じていた。登下校だって一緒だったし、秘密も教え合った。 そんなふうに思われていたなんて…。 次の日はぼっち登校。いつもより遅い時間に出た。足が重い。学校に近づくほど、息が荒くなって苦しい。 学校近くの交差点を渡ったところで、うずくまってしまった。 学校は人が少ない場所にあるから、もちろん人もいない。 いつもより遅く出たせいか、生徒もいない。 すると、聞き覚えのある声がした。幼馴染の彰人だ。 「寧々、大丈夫?」 彰人に支えられながら学校へ向かう。始業のチャイムが鳴っても、一緒にいてくれた。 やっとの思いで学校ヘ着く。教室に送ってくれた時には、教室がざわついていた。 「彰人…ありがと…」 「いいよ、また由明に何かされたら言えよ。」 やっぱり彰人はお見通しだね。 助けてくれてありがとう。