好きだから。
青い空!白い雲! 「絶好の修学旅行日和だよ!」 「おぉ。晴れたねぇ。」 親友の青奈も空を見上げる。 天気予報がバッチリ合って、今日は快晴だ。 絶対に楽しい修学旅行になる予感! 「はしゃぎすぎじゃね?」 いいじゃん!楽しみにしてたんだから! 「倉也、うっさい。」 橋上創也。私の幼馴染で……初恋。 自分でも思う。なんでこんな嫌なやつ好きになっちゃったんだろう?って。 まぁ、たまにかっこいいんだけど。たまに、だよ? 「まあ、何はともあれ、修学旅行たのしむぞ!」 ばたんきゅー。 ホテルに着いたらすぐに私はベットに倒れ込んだ。 「疲れたぁ。」 時計を見て時間を確認すると、あと20分ほど時間があった。 「ねね、青奈。トランプしない?」 「トランプは後にしてさ、恋バナしない?」 こ、恋バナ……。 恋バナって何を話すんだっけ? 「え、青奈好きな人いるの?」 「いるよぅ。私が好きなのは、林山葵くん!明るくて、運動もできて、イケメンで、最高じゃない?」 「え、そうだったの?」 全然気が付かなかった……。 そういえば林山くんそうやと仲良かったなぁ。あおいのためにも今度何か情報をききだせないかな? 「ねぇ。藍良は?誰か好きな人いんの?」 「私は……創也が好き。」 言っちゃった……。 「だ、誰にも言わないでね。」 「真っ赤になってる藍良かわいい。もち、誰にもいうわけないじゃん!」 その時だった、廊下の方でガシャンと物音がした。 そうっとドアを開けると、そこには創也がいた。 ……聞かれ、てた? 「いや、これは違くて。一緒にトランプしようと思ってきたら、恋バナしてたから、入りずらいなって。それで……」 私の頭の中は、聞かれてたということよりも他のことでいっぱいだった。 気かれてたってことは告白したようなもんだよね?バカにれる?それとも、 「ふら…れる?」 口からポロッとこぼれ出た言葉は心にずんと重くのしかかった。 思わず、その場から逃げる。 「藍良!」 創也が追いかけようとしてきたようだが、青奈に止められたらしい。 後ろから足音は聞こえなかった。 「ねぇ。いつまでどんよりしてるの?」 修学旅行2日目。今日は遊園地に来ているが、私の気分はダダ下がりだ。 だって、振られたし(厳密には振られてないけど。) はぁ。帰りたぁい。そんで……帰ってもすることないや。 「ちょっと飲み物買ってくんね。」 そう言って青奈が席を立った。 はぁ。 またため息をつく。もういっそのこと転校しようかな? 「ねぇ。お姉さん今一人?一人なら俺とタノシイ事しない?」 振り替えると、髪を染めた派手な人たちが立っていた。 いわゆるナンパというやつらしい。面倒くさい。 「いや、間に合ってます。」 キッパリ断った。 が、あまり効果はなく 「まぁまぁそんなこと言わずに、こっちおいで。」 ぐいっと腕をひっぱられる。 ナンパ野郎に触れられたところからぞわりと鳥肌がたった。 その時だった。 「俺の彼女になんか用?」 「倉也……」 「チッ。男もいたのかよ。」 そう言ってナンパ野郎が立ち去ってゆく。 一難去ってまた一難。さて、どうやって逃げよう。 「橋上さん。ありがとう。それでは。」 「待って。昨日はごめん。藍良…好き…です。俺と付き合って下さい。」 驚きの言葉に反応ができなかった。 嬉しい、けど、 「嘘コク?」 「んなわけあるか!俺の決死の告白を嘘コクとかいうんじゃねぇ。」 いつもの言葉にふっと口元が緩む。 私は倉也に飛びついた。 「私も、創也が好き。付き合ってやらんこともない。」 「どこから目線だよ。」 「私から目線。」 一つ、私は間違いを犯した。ここは、平日とはいえ遊園地。人が多いのを忘れていた。 因みに、青奈になぜか大爆笑された。無念。