いちごのきゅんとした酸っぱさは
私は今日もかっこいいあの人を目で追う。 私(島田美穂/しまだみほ)は高校2年生!で、私には好きな人がいまーす!誰かっていうと、あそこで女子達と喋っている鈴木照真(すずきてるま)君!なんでかっていうと、勉強ができて、運動もできて、優しくてイケメンで…ありすぎて書ききれない! 照真君はいちごが好きらしい。実を言うと私も大好物。きゅんとした酸っぱさがたまらない。照真君も酸っぱいのが好きだといいな。って、こんなこと話してる場合じゃない!なぜかというとね…なんと今日は席替えの日!ここで照真君の隣にならなければ…。神様お願いします!照真君の隣にしてください! うーんと、これに決めた!番号は13番。運命の14番は誰? えっ、て、照真君!? か、神様ありがとうございます(ToT)ここまできたら、話しかけるしかない! 「ね、ねぇ鈴木さん、よろしくね」ぎこちないあいさつになってしまった。「ん?ああ、よろしくね!あと、照真でいいよ」えっ?照真君って呼んでいいのぉ?うれしすぎない?「て、照真君?あのさ連絡交換してくれる?」これはグイグイ行き過ぎだと思った。 「え、別にいいよ!じゃあ僕、QRコード出すね」「うん!」え。OKしてくれた。神だ。やっぱ優しいんだな。ますます惚れた。「あ、ありがと」 「うん。島田さんのアイコンかわいいね。」「あ、ありがとう」お気に入り登録しておこ。 やばい、やっぱかっこいい。告らないと。はやく告ったほうが次の席替えまで2倍楽しめるよね。 -数日後- 呼び出してしまった。屋上に。照真君を。 「どしたの?急に。」 「あ、あの、ずっと前から好きでした。」 言ってしまった。たぶんわたしの顔は真っ赤だ。 「え、そうだったの?あのね、言いづらいんだけど、僕には彼女がいるんだ。」_______っ「ごっごめんね、バイバイっ」 声を振り絞り、それだけ言って走って帰った。 そうだよね。あんなにかっこよくて優しくてなんでもできる照真君に彼女がいないわけないよね。それをかんがえられなかった私がバカだ。 照真君の好きな、私の好きな、いちごのきゅんとした酸っぱさは、この深い悲しみと似ている。 ショックすぎて立ち直れなかったから次の席替えまでのことはあまり覚えていない。 -1年後- 今日で最後か。そう、今日は卒業式だ。私は友達がそんなにいなかったから思い入れもそんなにない。 式が終わり、そろそろ家に帰ろうと思ったその時、 「島田さんっ」 ん?と思い、後ろに振り向くとそこには… 照真君!? 声が出ずに黙っていると、「ちょっとこっちきて」 と言われ、腕を引っ張られた。 照真君が向かった場所は…屋上だった。前に私が告白をした、いたい思い出のある。 「ど、どうしたの、急に」 「あ、あのさ、伝えたいことがあるんだ。」 「島田、いや、美穂のことが好きでした。」 「えぇ!なんで?!だって前彼女がいるって…。」 あまりの驚きに、思ったことをそのまま口にしてしまった。 「ごめん。それは嘘だったんだ。僕、中学の時に彼女がいたんだけどね____________ってことがあってさ。で、高校になって、美穂にあった。正直、告白された時、嬉しかったんだけど、その時はまだ美穂のことよく知らなかったから嘘ついたんだ。本当にごめん。」 「なんで、なんで嘘なんかついたの!嘘ついても、その後教えてくれればよかったじゃん。」「うん。伝えようと思ったよ。だけど、美穂が暗くて、話しづらかったんだ。」 「私、謝るね。ごめん!」「僕も。ごめん。」「もう、怒ってないよ。」「僕も。」 「で、付き合ってくれる?」「ごめん。私、彼氏いるんだ。」「嘘!ガチで?」「嘘だよ、あはは。いるわけないじゃん。いいよ付き合う。」 いちごのきゅんとした酸っぱさは、この深い深い嬉しさに似ている。 -END- どうだった?感想お願いします! 年上、年下、タメ口OK! 辛口は× 感想待ってるよ!