短編小説みんなの答え:0

森のお絵かき帳

私はついこの前、森を散歩していたら切り株にお絵かき帳が置いてあることに気付いた。 「こんなところにお絵かき帳?」 少し不思議に思った私は、切り株の隣に座り込んでお絵かき帳をペラペラとめくってみた。 「白紙だ…」 ところが最後のページだけ何かが書かれていた。 『このぺーじをみたあなたへ  あさって、ふくろうさんのおたんじゅうびぱーてーをひらきます。ぜひきてください。  あと、よかたらこのおえかきちょうにめっせえじをかいてください。とうじつわたします。  ぱーてーかいじょうは、ふくろうさんちです。ふくろうさんちには、とうじつきれいにかざりをつけます。  ふくろうきんとだいのなかよちのりすより』 所々間違えてるけど、なんだかワクワクした。 「まぁりすだからしょうがないか。読みにくいけど」 人間はだめとは書いてなかったので、私も書いてみることにした。漢字やカタカナだとわからないかもしれないので、全てひらがなで書いた。 『ふくろうさん、おたんじょうびおめでとう。  たまにはまちにもあそびにきてください。  にんげんのおんなのこより』 わたしもお誕生日パーティー行ってみようかな。 当日私は朝早くから森に行ってふくろうさんちを探した。きれいな飾りがついていて、賑やかな声が聞こえる場所はどこだろう… しばらく探して、すごく太くて立派でとてもきれいな飾りがついている木を見つけた。きっとこれだ。ところがその木には、小動物や鳥くらいしか中に入ることのできないほど小さな穴しかなかった。 「あれ?これじゃあ私、中に入れない」 予想外の出来事に少しがっかりした。でも私はふくろうさんちから聞こえてくる賑やかな声を聞くのに夢中だった。 夕方になった。小さな穴から見えた明かりが消えた。と思ったら、ぼんやりとした明かりがついた。ろうそくの明かりだ。その瞬間、楽しそうな音色とお誕生日の歌が聞こえてきた。 そして、りすさんがふくろうさんに、あのお絵かき帳を渡す声も聞こえてきた。 「うわあ みんなたくさん書いてくれてる ありがとう!!」 ふくろうさんの声だ。私がメッセージを書いたあと、みんなも書いていたんだね。 その後、時々あの切り株の上には、お絵かき帳が見られるようになった。

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