桜の木には、きっと君が。
コンニチハ!キャンディデス!小説の投稿初なので頑張ります!(ハツジャナクテモガンバルヨ!) 本編↓ ―――君は、あの日から姿を消した。 あの日は君の12歳の誕生日だった。君をお祝いするために、みんなで私の家に集まって、サプライズ計画を実行した。君は私の幼馴染みで、生意気なところもあるけれど、根は優しくて、お茶目で。この前なんて、私とお出かけしに行ったとき、私がアイスを落としたら、「俺のあげるよ」とか言いながら、自分もアイスを落としちゃって嘆いてたっけ。記憶に新しい思い出だ。 そんな君が、私は好きだった。いつか告白しよう、と思っていた。 でも君は、私を待ってくれなかったんだ。 約束の時間から1時間が過ぎたとき、私達の元に苦しい顔をしたお母さんがやってきた。お母さんに話を聞くと、彼は私の家に向かっている途中、交通事故に遭ったらしい。ちょうど、私達が次に通うことになる中学校の通学路にそびえ立つ、大きな桜の木の近くで。 聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。夢も希望も、全部壊れたような感覚だった。もう会えない。触れられない。 ―――想いも、伝えられない。 みんなが帰った後、私は一人で泣きじゃくった。悲しかった。苦しかった。正直、生きる意味を失ってしまったんだ。私が誕生日パーティーをしようなんて言わなければ、もしかしたら…。 その時、彼の声が聞こえたような気がした。 「桜の木で、待ってるから。」 今思えば、あの日からもう1ヶ月も経っているんだな。私を置いていったあいつは、今、どこで何をしているのだろうか。気になって仕方がないけど、私は「そっち」に行くことはできない。臆病な私は、あいつに会いに行く勇気もない。 でも、もしかしたら、今会えるかもしれない。今日はそんなことをずっと考えながらここに来た。もし、あの言葉が、私の妄想じゃなければ、本当の彼の想いならば、彼はきっと…。 「はぁ…!」 嬉しさと、ここまで走ってきた疲れと、安堵と。入り混じった感情は、私の声をおかしくした。そこに、桜の木の下には―――。 「おはよう、俺の恋人。」 君がいた。