殺し屋のおきてなんて。~殺し屋の私が恋をした物語~
「では、ルナ。これが今回の任務よ。ちゃんとやってね?なんて、ルナだったら完璧にこなすわよね」 「はい」 私はルナ。殺し屋だ。完璧にこなさなきゃ、この殺し屋の世界じゃ、真っ先に捨てられる。そして、一般人とは関わらないこと。もしも一般人と接触して正体がバレた、となってはいけないからだ。 今日も私は得意なポーカーフェイスを保って、任務をこなす。 「ひっ・・・。や、やめてくれ!わ、悪かった!反省するから・・・、自首するから!助けてくれ!」 1つも反省していない奴の言うこと。『悪かった。』悪いと思っているなら殺し屋に依頼されるようなことをしないだろう。小学生でも分かる。 「悪かった?悪いと思っているなら命を持って反省しろ。おにーさん?」 「で、でも・・・!」 「私に反抗をするのは許さない」 「な、なぁ・・・!誰にも言わないから、言わないから見逃してくれ!アンタ、殺し屋なんだろ?殺し屋のこと言わねぇから見逃してくれ!」 「もう殺し屋のことはバレてる。殺し屋のことを知った一般人は誰であろうと殺す。それが殺し屋のおきてだ。 じゃーね、おにーさん。」 ‘’パンッ!” まったく、こんな命乞いをする奴の汚い血などお気に入りの銃につけたくなかった。はぁ・・・。 手にも血がついている。洗わなきゃ。 「あの!」 「!?」 振り向いた先には、見知らぬ同じ年ぐらいの男性がいた。 「手、大丈夫ですか?血、ついてますよ?」 「ッ!?だ、大丈夫です。ありがとうございました」 やばい。血を見られた。でも、これはケガってだませるけど、これ以上関わってしまったら危険だ。 「やっぱり手当てしましょう!俺がやりますから」 「え?」 私は疑問に思った途端、彼に連れて行かれた。 「ど、どうして見ず知らずの私をここまで気にかけてくれるんですか?」 「俺が気になったから」 へっ。ボン!と頭が鳴った気がした。それと同時に顔が真っ赤になる。心臓もバクバクだ。 これは、何なの? 彼の家らしきところに着いた時。彼が言った。 「君さ、手が血だらけなのに、なんでもっと気にしないの?」 「大丈夫ですし」 「もっと自分を大切にしなよ」 ・・・! またさっきと同じようになる。いつか読んだ本にかいてあった。相手を気になった瞬間から、もうそれは恋、だとー。 私は殺し屋のおきてを無視して、恋をしてしまったようだー。でも、恋におきてなんて関係ない。 殺し屋のおきてなんて。