待っているのは… (BL小説)
アイツは誰かを待っている。 学校からの帰り道。そこから近くの公園が見える。 そこでただぽつんとベンチに座って誰かを待っているヤツがいる。 しかも2ヶ月くらいずーっと。よく待ってんな。 「なぁ、アイツ誰待ってんのかな」友達の山里に聞いてみた。 「さぁ?女じゃね。それとも…赤坂くん、君を待っていたりしちゃったり?」 「はあ?!んな訳ねーだろ!」 何言ってんだ! 「冗談、冗談。でもちょっと喋ったことあんだろ?」 あるけどほんの少し。 確か公園でジュース買ってたらアイツがカバンぶちまけて…。 [回想] ピッ ガコン (自動販売機でジュース買ってる) 「あっつー」9月というのに…。 ドサササ (カバンから物が落ちる音) ビクッ!! なんだよ…、びっくりした。 「大丈夫?」咄嗟に拾う。 「すみません。」 拾いながらたまたまノートを見た。 『1-3 石澤 春一』はるいち?いや、しゅんいちか?ってか同い年か。 「芝高校なんだ。へぇー頭いいね。」オレんとこの高校より…ハハ。 「そんなこと…それよりありが…」 目が合った。 あっ… めっちゃ好き…。 シーン… 「あ…ありがとうございます!」 そそくさと行ってしまった。 てか、オレ!何『キュン』となっている。馬鹿か?これは一目惚れ…きき気のせいだ~あ [回想終了] でもそんな些細なこと覚えてないだろうし。 きっと可愛い女の子待ってんだ…。 アイツは来る日も来る日もベンチで待っていた。 そして1ヶ月経った頃だった。 オレも流石にと公園に急いだ。 そしてアイツに聞いたんだ。 「お前さ、いっつもいっつも誰待ってんだよ?」 なんかイライラする。こんなにコイツを待たせるヤツもコイツ自身も。そして羨ましい。 「来ないんだったらさ、待たない方が…」 「やっと会えた…。」 「えっ」 そのままソイツは続けた。 「もう会えないかと思った。会えて良かった。一目惚れだったんだ。」 ポンポンアイツが続けて言うから、オレの頭は追いつかなかった。でも、これだけは… 「オレも!オレも一目惚れだったんだ!」 ―‥雪降る午後は春のように暖かい。 ソイツはオレをずっと待っていた。 終 [登場人物] 赤坂(あかさか)くん 石澤 春一(いしざわ しゅんいち)くん 山里(やまざと)くん 読んでくれた方々ありがとうございました。 初めてなので上手くないと思います。 この話は漫画で描くのいいなと思いました。