ラブレターは優しい嘘
先週、俺の一番大切な彼女、紗絵が亡くなった。紗絵は難病だったらしく、それで亡くなったのだった。紗絵がなくなってからしばらくして、紗絵からの手紙を受け取った。 そこには、 ごめんなさい。もう私の事なんか忘れて下さい。 紗絵 と書かれていた。 そして今、俺は紗絵の部屋で遺品整理をしている。懐かしいものがたくさん出てきていた。ふと俺が立ち上がった瞬間、よろめき、近くのゴミ箱を倒してしまった。慌てて拾うと、落ちたものはクシャクシャになった紙だけだった。それを見てみると、そこには、 涼介へ 涼介に、病気のことを言わなかったのは、いつか消えてしまうことを知って一緒にいるのは辛いかなと思い、伝えられませんでした。でも、涼介との時間が私の大切な思い出です。涼介といると、いつも楽しくて、幸せでした。涼介、私なんか忘れて、幸せになってね。大好きです。ありがとう。 と記されていた。俺の涙は紗絵への気持ちと共に溢れてしかたがなかった。