となりの幽霊。
私には、パートナーがいる。幽霊の。 ー数年前ー テストのことで怒られた私は、家に帰るのが憂鬱で公園のブランコにのり、暇つぶしをしていた。 ふと横を見ると、さっきまでいなかったはずの人ーーーいや、幽霊といったほうが正しいのかもしれない。 その人らしき幽霊が私のとなりのブランコにのっていたのだ。 普段の私ならとっくに悲鳴を上げていただろう。 しかし、そのときは何故か悲鳴も上げずただ彼を見ていた。 私が呆然としている中、その幽霊はこっちを見ながら自己紹介をしてきた。 この幽霊は"想太"という名前で、私と同い年らしい。 夕日に照らされている彼の横顔を見ていると何故か懐かしくなった。 そんな私の気持ちを察したのか、想太は 「覚えてないのも無理はないけど・・・俺、お前と小一のときだけクラス一緒になったんだよ?小二で転校したから一年間の思い出しかないけど」 といった。 そうか。懐かしい気がするのはそのせいか。 すると、 「俺、お前のこと好きだったんだ。」 と想太がいったのだ。 私はびっくりして、言葉に詰まってしまった。 「・・・ごめん。やっぱ今のなし。急に現れた幽霊にいきなり告られたら気まずくなるよな。ごめん。」 「気まずくなんかないよ。」という言葉が喉の奥で詰まっていた。 正直、嬉しかった。 しかし、緊張で口がまともに動かない。 頑張って出した第一声が 「大丈夫だよ」 となってしまった。 何が大丈夫なのかはわからないけど・・・ 「それって・・・付き合ってくれるっていうこと?」 誤解を生んだ気はするが付き合っていいだろう。 「うん」と答えた私に、想太は赤面して言った。 「ありがと。てことで、お前が死ぬまでずっと憑いてるから。困ったことがあれば、何でも言って?」 「はい」 最後には私まで恥ずかしくなってしまった。 ー現在ー 私には、みんなには見えないパートナーがいる。 彼と一緒にいるというだけで気持ちが軽くなる。 わたしは、今日も彼と一緒に、目の前にある壁に向かってぶつかっていく。 わたしが死ぬ、いつかの日まで。 ーあとがきー 初めて書いた小説だったので色々問題があるかもしれませんが、そこはお見逃しを。。。