これって…恋なの?
私は雨宮華(あめみやはな)、小学六年生です。私自身は受験をしたくて、毎日図書室で放課後勉強をしているんですが、この頃気になる人がいるんです。今日はまだいませんが、いつも窓側の席に座って寝ている子。学年一モテる男の子と言われているそうです。 「なんの勉強してんの」 声をかけてくれたのは、学年一のモテ男川上龍一(かわかみりゅういち)くんでした。 「数学。一番苦手で」 緊張して目を合わすことすらできない。失礼だよね。 「教えてやる」 「無理して教えなくていいよ」 「俺、暇だし」 「龍一!遅いじゃないの。また、図書室にいたのね?ほら、早く」 「あ…」 突然、女の人が川上君の手をつかんだのを見て、思わず立ち上がり、図書室から逃げ出した。 暇って言ったのに。あの人、美人だったなあ。彼女なのかな。いいな。悔しいような気持ちがわいてきて、かあっと顔が熱くなった。 もしかして、私…川上君の事が好きなの? やばい。怒らせてしまった。俺の姉さんはなれなれしい。姉さんだと知らない人は皆誤解する。きっと雨宮もそうだろう。 いつもの女には、あんなにべったりしておいて。ざまあみろ。な感じの最悪の気持ちになるが、雨宮には違った。あいつが彼女だと誤解しているなら嫌だ。そう思った。なぜだ? 「雨宮ーっ!」大声を張り上げて探しても、返事が聞こえるわけがない。あいつ、この大雨の中何してやがる。 「う、うう…」 ふと、誰かの泣き声が聞こえた。茂みの中からだ。がさっと音をたてて中に入ると泣き声の主は雨宮だった。 「川上君!?あ、彼女待たせてるんだから早くいったら」 「誤解だよ。彼女じゃねえ。俺の姉さんだよ。みんなそう思う。バカが」 「いちいちバカバカ言わなくてもいいじゃない」 「わかんねーのかよっ!俺はなっ、お前が好きだ!は、華」 「………私、今空耳が聞こえた」 「空耳じゃねー。ほんとだよ。返事くらいしろよな、バカ…」 「私も好き。ようやく、気づいたの…。前々から気になってたのに」 雨に紛れるように華も涙をこぼした。 俺も、華のことは前から気になっていた。 我慢できない。俺は、華の唇をふさいだ。 瞬間、華の顔が真っ赤に染まった。 終わり どうでしたか?感想やアドバイスがあればどうぞよろしくお願いします!