あの子が私をいじめる理由
私はいじめられている。 始まりは私が転校してきた時からだ。 「今日からこの学校に来ました。桜田美月です。よろしくお願いします!」 私がそう言ったとき、いじめの主格犯ー宮坂彩葉がこっちを見て驚いたような目で見ていた。 そこからいじめは始まったのだ。 「桜田ってほんときもい」「転校生だからって調子乗ってるよね笑笑」 陰口は毎日のこと。私なんもしてないはずなんだけど…な 転校してから2週間がたった頃からだろうか。 いじめはヒートアップしてきた。 私が花壇のそばでお花を見つめていたとき、宮坂がじょうろの水を私に注いできた。 「あら、いたんだWごめんね、存在感なくって気付かなかったーWW」「彩葉やばーい笑」 宮坂にべったりついているもう一人は“中田百合”だ。こいつも私に構ってくる。 いじめを私は正直全然気にしていない…というか、あまり悲しくなったことはない。 だって私は悪くないんだから。いつもいじめられても無表情で見つめ返す。それが面白くないのか、さらにいじめは加速する。 私はとうとうめんどくさくなり、彼女らに言った。 「何で私をいじめるの?しょうもない。」 そういうと、衝撃的な言葉が返ってきた。 「は?あんたも同じことしてきたでしょ?」 「は……?」私は訳が分からなかった。 「私らが小五のときよ。覚えてないの?あんたが私をいじめてきたじゃない。中田と一緒にね。」「え…?」 「私はあんたに脅されて宮坂のことをいじめてた。全部忘れてるのね…」中田はそう言った。 「いじめてから数ヶ月たった頃にあんたは引っ越してった。そのときからキッパリいじめはなくなっていった。でもそこからあんたのことをずっと憎んでいたのよ。辛かったから。」 私がそんなことを…?全く記憶に無かった。 でも、宮坂たちの話を聞くと納得いく所があったりもして私は記憶を取り戻していった。 「あのときの…宮坂だったのか……」 完全に相手も忘れていると思っていたのに。 なんで?なんで?私が悪者なの? 私はとうとう頭が混乱した。 「おねがい…。謝るから、許して…」 そんな願いは叶わなかった。 「私があの時どれだけ辛かったのかわかってんの?同じ辛さを味わせてあげる。」 怖くて、怖くて、 私は意識を失った。