サバサバしてる女子って?
私は梨乃。名前からするとザ・女だけど、よく友達からふざけて「え、梨乃って男だよね?」って言われる。 友達によると、「性格が男だから俺たちでも絡みやすい」らしい。 私は正直、女同士のネチョネチョした陰口の言い合いとか、 先生の前ではいい子なのに先生がいないといじめっ子な女とか、 男の前で声のトーンが上がってぶりっ子する女子とか、、、。 言い出すとキリがないけど、そういう人が私は嫌いだ。 でも、5年になって、そんな私でも気が合う友達ができる。 その子は蒼。名前は男でも女でも良さそうだけど、蒼は見た目がメガネ、マスク、ポニーテールだから、完全なるインキャ、ガリ勉っぽい感じなんだ。 だから最初は私も、蒼とはあんまり性格が合わないだろうなと思っていた。 夏になり、一泊二日の移動教室があった。 相変わらず男にしか友達がいなかった私は、最後までグループを作れずに残ってしまった。 同じく最後まで残っていた蒼は、思っていたより低い声で「梨乃さん。余っちゃったから一緒に組もうか。」と言った。 私は仕方なく蒼と組んだけど、きっと女子の悪口をずっと聞かされるんだろうな、そう思っていた。 いよいよ移動教室当日、私は仕方なくバスで蒼の隣の席に座った。 最初はお互い気まずくてあまり話さなかったが、ある時、、、、、、、、、。 どういうシチュエーションでだったかは忘れてしまったが、何かのはずみで二人とも話すようになった。 蒼は話しているとツッコミが上手く、たまーにボケもすると言う面白い人だった。 それに加えて男にも女にも友達が多いらしい。 「問題。 世界で一番大きい国はロシア連邦ですが、世界で一番小さい国はどこでしょう?」 バスの中で暇な私たちは、クイズ係にクイズを出してもらっていた。 バカが多く、唯一の天才はクイズ係なため、私たちのクラスでは、これを答えられる人はいなかった。 ように思われたが、 「バチカン市国」 どこかで聞き覚えのある声が、私の隣から聞こえた。 「ピンポンピンポンピンポーン! せいかーい!!」 おおおぉぉぉおおおぉぉぉおおお!! パチパチパチパチパチパチパチ、、、 蒼だ。 「さっすが蒼! すげーな!」「あおちゃんすごっ!」「てかバチカン市国ってなんだよww」「バチカン市国知らないのは危機感持った方がいい。俺も知らんけど」「あおちゃんやっぱすごいねー! 私、あおちゃんなら絶対答えれるって思ってたー」 「ありがと。でもバチカン市国結構有名だし知らないのはマジ危機感持った方がいい」 へぇ。蒼って確かに面白いしノリいいもんな。そりゃあ人気なわけだ。 そこから私たちは親友になった。 いまでもたまに考える。本当の「サバサバしてる女子」ってなんだろう。私はサバサバ女子を無意識に演じていたのかもしれない。