捨てられた涙
私は霜野 優里亜(しもの ゆりあ)。妹がいて,名前は琉璃阿(るりあ)。やっぱり,今日もお母さんは琉璃偁ばかり,気にして,私がこけても,いつもにらんで「何してんの?どんくさいわねぇwww」というのに,琉璃偁がこけたら,「大丈夫!?救急車呼びましょう」なんていう。大げさすぎる。なんで,なの。 今日もおはようと言う。誰も答えない,はずだったのに,お母さんが,「あら,おはよう!」と言ってきたのだ。 絶対に何かある。そう確信した。 いつも通り,琉璃阿の分の半分ほどの朝食を食べる。おなかがすくけど仕方ない。牛乳を飲んで,パンに手を伸ばそうとしたのに,急に眠気に襲われた。 目を覚ますと,何もない空間にあるベッドにいた。なんで,だろう。捨て,られたのかな…。窓があったので,下をのぞくと,案の定家族がいた。 「一人っ子になれてよかったわねwww」 「そーだよ!早いとこ捨てればよかったのにwww」 「まぁまぁ,琉璃阿,お前のこと刺そうとしたなんて許せん。警察に保護させたよ」 ひどい,ひどいよ,お母さん,琉璃阿。そういえばお父さんは知らないんだった。騙されてるのに。私が,そんなこと,するわけ…。 早いとこ死んでしまおうか。生きてるのも辛いよ。 ガララッ ふいにドアが鳴って,誰かが入ってきた。 「警察なんだけどね,どうして妹さんを刺そうとしたの…?」ひどい,また騙されてる。 「刺しかけたよね?」 「やってません…!そもそも刃物がどこにあるかさえわからないし,させるほどの力もありません。」 「そんなことはないだろう?ちゃんとご飯食べてるのに。」 「一応食べてますよ,妹の半分の量をね」 「っ?!」相手は絶句したようだ。まあそうだよねー,妹の半分とは。 「でっでも,健康診断は引っかかってない…」 「両親が診断書偽装してるんです,引っかかってはいますよ」 刺したというのは間違っているとし,至急私は入院させられた。 重い病気になっていた。 それもこれも家族のせいだ。お父さんはそこまで悪くはないかもしれないけど,簡単にお母さんたちの言うことを信じた。 余命半年。それが私に告げられた言葉。 看護師さんたちは,そんな私を心配してよく見に来てくれた。 「大丈夫?痛かったらすぐナースコール押してね?」 「辛くない?辛かったら,相談に乗ってあげられるかわかんないけど,話聞くからね」 優しさって,こういうものなんだと,初めて実感した。 そして,そう簡単に死んでしまいたくないとも思った。 だから。 遺書を書いた。もちろん,家族へあてたものだ。 ーーー家族へーーー のんきに生きてるんでしょうね。私はあなたのことを,許しません。の | ろのろ歩く亀じゃあるまいし,少しは私のことを気にしてほしかったです。 | っ…つまり,あなたには愛情があるんだから,妹の半分でもいいから愛してほしかっただけ。 | てを伸ばしてもその願いはかないません。もう捨てられたのだから。 | こんなことを言ってどうすればいいのかわかりませんが,あなたのことが嫌いです。だから,このご | ろ思います。いない存在になっていたら,私はもっと幸せだったんだろうな,と。 | しあわせ,それは今のあなたのことでしょうか?私がいなくなって幸せ?っ | て,そんなわかりきったこと言いませんけど。 | やぶから棒ですが,あなたは,私のことを覚えていますか?あなたがないがしろにした,もう一人の娘です。 | るりなのことを愛してるんでしょうね,わたしなんて,いらないんでしょ?よかったですね,私はもうすぐ死ぬんだから| 絶対許さない 優里亜 れもんです。皆さん,この手紙の頭文字読めましたか?この解説なしで分かった人,すごい!この後家族は…? 無事だといいんですけどね。