初の短編小説、書いてみました!!感想プリーズ
【青春の合図】 くりおね。 パンッと乾いた音が響いた。それが、僕らの青春の合図だった。 「ケイタ、俺とマラソンしない?」 あれはつい3ヶ月前のことだった。親友のハヤテが、唐突に言ってきた。 「マラソン?」 思わず聞き返す。ハヤテは運動全般得意だが、大会に出るのは好きじゃないらしい。なのに、そのハヤテがマラソンときた。 「別に、いいけど」 走るのは嫌いじゃない。というか、得意な方だ。今年の夏はこれといった予定はないから断る理由もない。 「やった、サンキュ、ケイタ」 ハヤテがまぶしい顔で笑う。あの時の僕は、知ろうともしなかったんだ。ハヤテが僕をマラソンに誘った理由なんて。 「ケイタ、俺、もう走れないんだ」 マラソン大会がいよいよ明日って時、ハヤテが夕暮れの教室で、ハヤテはぽつんと言った。僕は驚かなかった。 ハヤテは足を悪くしていた。運動できるのは今年の夏が最後だと、医師に診断されていたらしかった。ハヤテの走りをみたら、足を悪くしていることはわかった。今のハヤテは、立つことにも時間がかかる。でも、僕は言わなかった。 「ごめん」 謝ることない。謝るのは、僕の方だった。ハヤテが僕をマラソン誘った理由も知ろうとしないで。ハヤテの気持ちに気づこうとしないで。…いや、もしかしたら、薄々気づいていたのかも。 「…僕。ハヤテの代わりに走る。ハヤテが3ヶ月頑張ったの、僕が一番知ってる」 僕たちは手を握り合った。友情が僕の中に駆けめぐるのがわかった。 僕は走る。親友のために。僕らのために。 「ケイタ!走れ!!」ハヤテの声だ。車椅子に乗っている。来てくれたんだね。 僕らは走った。決められた運命に抗うように。それが、僕らの青春だった。 良かったら感想教えてください!