未知なる神を夢に求めて
夢の国…ドリームランド。 誰もが、その名に憧れを持つであろう。 私は、煌びやかな門の目の前に居た。 喋ろうとしても、口が開くだけで、音が出ない。 とりあえず、私は門をくぐった。 そこには境界線があったのか…。 どうやら私は、異世界に来たらしい。 看板に、〝ドリームランド〟と書かれているのを見たからだ。 そこで私は思い出した。 《夢か…》 さっきまで、ベッドで寝ていたことに。 すると、目の前に猫が現れた。 「…ふむ。夢見る人よ。久しぶりだな。」 猫は言った。 《え…なんで猫が喋って…》 そう口で言ったが、音は出ない。 「紹介が遅れた。私はウルタールという猫だ。」 《え、つつつ伝わった!?》 「貴様は人間だからな。音は出ないんだ。なにせここは、ドリームランドだからね。」 《あの。これ夢ですよね。後、私は空寝樹月って言います…》 「もちろん夢さ。貴様は夢見る人。…嗚呼、ようやく救い主が…」 《え、救い主?私が!?》 ウルタールから話を聞いた。 どうやら、最近、ドリームランドでは邪神・ニャルラトテップというのが暴れているらしい。 その神を諌められるのは、夢見る人…つまり、夢を見る人間。 しかし、夢見る人は全くドリームランドに来なかったらしい。 「行こう。ニャルラトテップを倒しに。」 私達一行は、神々が暮らす街に来た。 そこで、私はノーデンスと呼ばれる神を味方につけ、 炎の神殿の中にいる、ニャルラトテップに挑んだ。 正直、ニャルラトテップは強かった。 ニャルラトテップ自身が強いのではなく。 ニャルラトテップはドリームランドの神だ。 ドリームランドという地形という地形が歪み、ニャルラトテップを援護するのだ。 その隙にニャルラトテップは白い波動砲のようなものを出す…という、連携技を、毎度毎度繰り出される。 私は、地形をも揺るがす大声で叫んだ。 私自身も、大声を出すのは初めてだし、 音が出るとも思わなかった。 「「「「ニャルラトテップ!邪悪なる神よ!貴様の死に場所はここである!!」」」」 音が出た。音が…。 地形はその声に怯え、歪みがおさまり、 ニャルラトテップは麻痺し、動かなくなった。 私はその隙にニャルラトテップを討ち取った。 私は街に出た途端、神々に感謝された。 誰一人、ニャルラトテップを殺められる神はいなかったからだ。 私は、神として崇められる事となった。 「ずっと、この時間が続けば良いのになあ…目が覚めちゃうと、もうここには帰られない…。 あーあ。向こうに戻っても、どうせ私は誰からも必要とされないんだろうなぁ…」 しかし、時間は私の味方ではない。 夜明けの時間…目覚めの時間が始まるのだ。 私は夢見る人。 ここ…ドリームランドにいるまま、 目覚めの時間が始まってしまうと、 私はもう、目覚めの世界…地上に、帰らぬ人となってしまう。 「キヅキ。目覚めの時間だよ。門まで送るよ。」 ウルタールと共に、私は門をくぐろうとした。 しかし…くぐれなかった。 私は気づいた。 もう…帰らぬ人の〝心〟になってしまっていた事に。 あとがーき どうも読んでくれてありがとうーないちゅぴだよーーー みんなの考察待ってるね! もしかしたら あなたも ドリームランドに行ったら 帰らぬ人となってしまう、かも、しれませんね…… そんな時は、目覚めの世界に帰る、という 思いを、忘れないで…ね?