短編小説みんなの答え:0

感情の味

僕は式神 神様の手伝いをする者 だけどいまの僕に大した仕事は来ない 僕はまだ子供みたいなもので仕事なんかまだまだわからない事が多いから。 僕を一月前に生み出した神様は人間の事をよく知ってる。 そんな神様に僕は憧れてるし尊敬する ある日神様に呼び出された 『お前には人間の感情について知ってもらう必要がある、今から人間のトウキョウに送るから1日頑張ってみ給え』 僕はそのトウキョウの人混みの上を歩いた そしていい感じの人を見つけると感情を食べた 甘い味…嬉しい感情かな 僕は感情を食べてその味で人がどんな感情を持っているのか知ることが出来た 僕は次々に感情を食べた 小学生の感情は弾けるような味 サラリーマンの感情はスッキリした味 恋人さんの味は甘酸っぱい味 いいないいな楽しいや あと1人くらい食べようかな そう思ってニコニコ笑って喋ってる女子高生の感情を食べた、きっと美味しいんだろうな 「…!?――っヴェッ」 全然思ってた味じゃなかった ぐちゃぐちゃしてて噛むたびに涙が出そうになる これは、悲しみ? 試しに隣りで喋っていたもう一人の女子高生の感情を食べた ねっとりとしていて甘ったるい これはきっと…いい感情じゃ無いや なんで笑顔なのにこんな感情なんだろう? おかしいよ、おかしい その頃の天界 神様が式神の様子を煙草片手に覗いていた それをみた式神の古株が言った 「煙草は体に毒です、吸うのは勝手ですが適度にしてくださいね」 神様は軽く頷いて返事をした 「…自分の心配をしてくれるのはいいが、あの式神の心配もしてやったらどうだ?」 「…あの式神ですか?確かに彼は少し楽観的でなおかつ人間の事をあまり知っていませんでしたね」 「だから感情を味でわかるようにして、人間の感情に触れて知ってもらいたかったんだが…これは成功かそれとも…」 成功かどうか知っていながら神様はそう言った 「自分も人間も、昔はちょっと違ったんだけれどなぁ」 その時の神様の表情からは何も読み取れなかった 悲しそうな、諦めたようなそんな感じが微かにした。 古株は何かを懐かしむような表情をした 式神は人混みの中でただただ呆然とするだけだった。 あたりには食べかけの感情が転がっていた

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