君は、もう、いない....
「私、実は..九尾の狐っていう、妖怪なんだ..ごめん..言えなくて..。」 「ぼわん。」 煙が立ち、彼女の姿が変わっていく 「ぇ.本当に九尾の狐だったのか..??」 思わず声を漏らした。 「..だよね....やっぱ、狐って、こんな妖怪って、嫌だよね..」 沈黙が続く。 俺は意を決して言った。 「ぉ、おいっ――。」 「..ごめん..ね。私、行かなきゃならないの..。」 「ど、どこにだよっ..」 「だから..。誰もいない校舎裏に呼んだの..。」 「わざわざ、..呼んでごめんね..。お別れ..言いたかった..だけ..だから..。」 「ぁ..も、もう行かなきゃだから..ばいばい...今までありがとう――.。」 それが最後の彼女の言葉だった――..。 俺、一人だけの校舎裏には彼女がつけていたのであろうか、 エメラルドのネックレスが落ちていた――――。 それっきり彼女の席には太陽の光で反射しているだけである。 あの声も、あの生活も、聞けない、送れない...。 俺は、俺は、..あの時、どうすればよかったんだ―――。