短編小説みんなの答え:2

そこには誰もいなかった

僕はいつも一人だった。 兄弟はいない。親は忙しくてあんまり帰ってこない。 近所には親しい人はいない。近所付き合いと言ったらいつも帰りに近所のおばあさんが挨拶してくるくらいだ。 学校に友人はいない。正直友人など作ってもめんどくさいだけだと思っている。 髪型などもあまり気にしてない。鏡を見ない日だってある。 そんな僕は学校ではすみの席で本を読んでいるだけだった。誰も話しかけたりしてこない。たまにこちらを見てくることがあるが無視している。 授業中はなぜか当てられやすい。僕は勉強はそこそこできる方だったので当てられても恥じることは無い。 そして今日もそんな日が始まったのだ... しかし今日は少し変な気がした。少し体が軽い、脳の疲労も少しもなかった。いつも夜ふかししているからいつも脳は疲れていたのに...そんな感じで調子が良かったのだ。 僕はいつものように本を読んでいたしかし今日は誰もこちらを見てこなかった...僕としてはそっちの方が嬉しかった。 だが授業でも一回も当てられなかった。僕は少しおかしいなと思っていたがあまり気にしなかった。 その後最後の授業が終わり帰りの支度をしていると(今更だが)あることに気づいた。欠席者に自分の名前が入っていたのだ。 間違えたのかな?と思い聞こうと思ったが忙しそうなのでやめた。 さらにおかしなことは続いた。 帰りにいつも挨拶してくるおばあさんだが今日は挨拶をしてこなかった。さすがにおかしいと思い少し怖くなり急いで家に帰った。 そして僕は手を洗う時ふと鏡を見た。 その時僕は顔が真っ青になった気がした。それもそのはず、そこには誰もいなかったのだから..... 僕は混乱してしまった。僕は急いでそこから離れ、自分の部屋に戻った。 しかし僕はもっと恐ろしいものを見てしまい、さらに顔が真っ青になった気がした。 そう、僕は魂だけの状態であったのだ。すでに心像が止まっていた。なぜわかるって? だってそこにはベッドで横たわっている自分がいたのだから.....

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