未来の後悔
大人になりたく無いなんて生意気言った子供の頃には、もう戻れはしない。 一生このままがいいなぁ。学生のままで、皆ではしゃいでる、このままでいられはしないかなぁ。大人になりたく無いなぁ。 寂しそうな目で遠くを見つめる彼女。 望み通りに大人になる事なく夢に堕ちた。 大人に早くなりたいと未来に期待を膨らませていた子供の頃には、もう戻れはしない。 大人に早くなりたくない?大人になれば好きな事が出来る様になるんだよ。あぁ、世の中の大人が羨ましいよ。 待ちきれないと目を輝かせた彼女。 望み通りに大人になって、世の中を蔑んだ。 大人は狡いと怒りをぶつけ自暴自棄になった子供の頃には、もう戻れはしない。 大人は狡いよ。私達が出来ない事ばかり して、しなきゃいけない事をしない。私達が酒を飲めば非行扱い。私達が宿題をしなければ叱られる。本当に狡いよ。 少し好奇心を宿した目をした彼女。 望み通りに大人の本当の狡さを知った。 世界は綺麗なようで、濁っている。 そんな世界で、一体どれほどの人が、自ら 望んで大人になったのだろうか。 そして厳しさも狡さも、何もかも知って それでも尚、生きたいと望むのだろうか。 せめて出来る事と言えば、未来の後悔の為に今を謳歌する他、ないのだろう。 私達が学生である限り。