出会いのルール
「出会いがあれば、必ず別れがあります」 それは、私が大好きな先生が残した言葉 「6年1組ありがとーーーう!」 クラス全員で卒業する間際円陣を組んで叫んだ 私も泣きながら叫んだ それを見ていた先生はハンカチでは抑えきれないほど泣きじゃくっていたんだ 声掛けてみよう 「佐野先生泣きすぎてすよ!ほら、先生真ん中立って!!」 泣いている先生を誘導してクラスの円陣の真ん中にぽつんと立たせる 「せーの!」 「「「佐野先生、ありがとうー!!」」」 30人でこんな1つになれるなんてこの教室だけだね 「みんな、ありがとう...中学校でも頑張れよ!!」 「先生泣きすぎー」 「入学式きてね!!」 そうだ、佐野先生は中学の入学式に来てくれると前から言っていた 「行くに決まってるだろ、お前らが怖い先輩達に怯えてる姿を見に行くからな!」 佐野先生ってホントおかしい でも卒業式が終わったあとはまともになってこう言ってくれたよね 「出会いがあれば、必ず別れがあります。これは出会いのルールなんです、だからこうやって6年1組のみんなと会えたのは奇跡。だからきっと楽しかった思い出とお別れを切り出さなきゃ行けない時が来るでしょう。そう、私は君たちが入学式に出たあとはもうこの小学校に戻りますからね、入学式でお別れです。」 こんなまともな先生見たことないよ、 でも入学式に会えるなら楽しみだね ーー そして迎えた入学式 「うわー緊張する、佐野先生探そう!」 元6年1組で固まって必死に佐野先生を探した 「居ない...佐野先生...いないよ...」 約束は?来てくれるって言ってたじゃん ちょうどそこに元6年2組の先生が登場した 「佐野先生はどこなんですか!」 みんなでしつこく聞いた だがなぜか先生の顔は暗い 「落ち着いて聞いてね...実はね...佐野先生は、交通事故に遭われて亡くなったんだ。」 え?嘘でしょ、嘘だと言ってよ 「これが出会いのルール...?」 「いくらなんでも卑怯だ!俺たちにさよならも告げずにお別れなんて...嫌だよ...」 クラス一のやんちゃっ子も泣いていた 「やだやだお別れしたくない、佐野先生戻ってきてよ...!」 クラス一のぶりっ子ちゃんだって。 出会いのルール。 元6年1組の人気なあの先生は 僕たちの約束より先に、出会いのルールを守ってしまいました。