私はあいつが嫌いだ
登場人物 三咲葵 しっかり者でクール。幼なじみの世話係を仕方なくやっている 城堂瑠衣 葵の幼なじみ。横柄で頼りないが、時に優しい一面もある 九十九侑依 葵の親友。ど天然だが女子力が高く可愛いのでとんでもなくモテる 瑠「葵!ファイル持ってきて!」 葵「はぁ?そんぐらい自分でやりなさいよ!大体あんたの方がファイルいれ近いじゃん!」 瑠「けち!」 葵「無精者!」 今日もまた、いつもと同じやり取りが行われる。 それをクラスメイトたちは「またか」という目で見る。 私の幼なじみ、城堂瑠衣は大して成績も良くないくせに横柄で子供っぽく世話が焼けるやつだ。 幼稚園からの付き合いだが、全くもって成長した面が見受けられない。 そして分からないのが何故私がこいつの世話をしなくちゃならないのかということ!! この人間としてのプライドを全て捨てたようなやつの世話をして何の得があるんだ!! 私は(瑠衣よりはましだが)成績が特別いいわけでもないし、(瑠衣よりはましだが)頼れる人間でもない。 なのにみんな瑠衣の扱いに困った時は私に泣きつくんだから面倒なことだ。 葵「というわけでどっかのバカの世話に疲れました助けてください」 侑「助けてといわれてもなあ、、、」 この子は親友の九十九侑依。私と正反対でふわふわしたかわいい女の子。ただ、信じられないくらい天然なのが玉に傷だ。 侑「本の全ページに油ぬったらプールの中でも読めるのかな?」 侑「氷を揚げたら溶けるのが先か爆発するのが先かどっちだと思う?」 とか怖いことを急に言い出すので瑠衣と同じくらい世話が焼ける。 侑「でもなんだかんだお世話してあげてるってことは、葵も城堂くんのこと好きってことじゃない?」 葵「バカなこと言わないでよ、好きなわけないじゃんあんなやつ、、、」 ある日のこと。 葵「気持ち悪い、、、」 侑「大丈夫?冷えピタ食べる?」 葵「なんでよ、、、」 侑「内側から治したら早く良くなるってCMで!」 昨日勉強しすぎたせいか、体調は最悪だった。 熱はなかったから学校には来たけど、いつまで持つか、、、 瑠「葵~ちょっとこれてつだ、、、」 瑠「、、、」 葵「夏なのに寒い、、、死にそう、、、」 バサッ 葵「え、、、?」 背中に何かかかったと思ったら、それは瑠衣の学ランだった。 瑠「、、、世話係に、風邪引かれたら、困るし、」 葵「、、、」 瑠「返すの治ってからでいいから」 葵「あっ、、、」 行っちゃった、、、 瑠衣の学ランを羽織ってみると、さっきまでの寒気が嘘みたいに治った。 それと同時に、顔が紅潮するのを感じた。 葵「、、、学ランの、せいだよ、、」