運命の青い糸
この世界は、運命の人と赤い糸で結ばれると必ず幸せになれる世界。 みんな赤い糸で結ばれている。 そう。一部を除いて。 「まだ発現しねえなあ…」 俺は神山蒼。高1にもなって赤い糸で結ばれないかわいそうなやつだ。 「蒼!またそんなこと言って!そんなんじゃいつになっても発現するわけないじゃない!」 こいつは幼馴染の神宮寺蓮。かなりの世話好きだ。 「お!退院したのか!おかえり!でもお前だって発現してないだろ。人のこといえねーじゃんw」 「ふふふ…」 「何だよ、きもちわりい笑い方して。」 「私にも発現したのよ、あの糸がね!」 「は、はは…。どうせ嘘なんだろ?」 「本当よ、これを見なさい!」 蓮は満足気に小指を突き出してきた。 …しかし蓮の小指に巻き付いていたものは赤い糸ではなかった。 ーーーー青い糸だった。 その時、自分は思い出した。 青い糸が何を示しているのかが。 「おい、その糸青色じゃねえか!?」 「はあ?赤だって青だって変わらないわよ。」 蓮、なんでそんなに苦しそうな笑顔なんだよ… 本当はもうわかってんだろ…? 知ってんだろ…? 「よし!蓮は糸が発現したことだし、今度からはその相手といることになるだろ?だから今日はめいいっぱい付き合ってやる!」