短編小説みんなの答え:3

実に不思議な奇妙な話

1986年8月のことだった。3歳の娘がいなくなったと母親からの通報があった。 通報した母親と父親、11歳の兄と5歳の娘は田舎の祖父母の家に遊びに行き、地元の子供と山で遊んでいたところ、女の子は行方がわからなくなったということだった。 「さとみと僕らはかくれんぼをしていました。全員でさとみを夜中まで探したけど、さとみは見つかりませんでした。」 行方不明のさとみちゃんの兄、葉山康二くんが言った。 「警察さん、さとみを見つけてください。あの子に会わせてください。」 母親も泣きながら、父親も頭を下げた。 「了解しました。1日でも早くさとみちゃんを探します。」 俺はそう言って山へ向かった。 「さとみちゃーん!大丈夫ー?警察さんだよー、お家に帰ろーう!」 そう言って探し回ってもさとみちゃんはいなかった。俺は根気強く1ヶ月探し続けて、さとみちゃんのご家族が探してもさとみちゃんは見つからなかった。諦めるしかなかった。俺に仕事が入ったからだ。ご家族には探し続けてもらい、俺は仕事を終わらせてからまた探すことになった。 それから38年後、俺は田舎の山へ向かった。まだ若かった頃、幼い少女が行方不明になり探した。今回は再捜査だ。 「お久しぶりです。」背後から声がした。さとみちゃんの兄、康二だ。 38年も経ったのだから、康二くんは49歳になっていた。康二くんの頭は微かに白っぽくなっていて、皺もあった。時の流れを物語っていた。 「父と母は亡くなりました。さとみに会いたかったと言っていました。」どうやら俺は間に合わなかったようだ。だが、康二くんがいるではないか。山の中を5分ほど探すと、薄汚れた服をきた幼い女の子がいた。俺は女の子に話しかけた。 「ねぇ、君、お名前教えてくれるかな?お家に連れていってあげたいから。」そう俺が言うと、女の子は頷いた。 「はやまさとみでしゅ。」葉山さとみ?38年前に行方不明になった、あの葉山さとみ?でもこの子は3歳くらいの見た目だ。実に不思議で奇妙な話だ。とりあえず康二くんのところに連れて行くと、見るなり、「さとみじゃないか!」と言った。本物のさとみちゃんらしいが、歳を取らなかったのは何故だろう。一方のさとみちゃんは、 「このおじしゃんこわぁい!」と康二くんを見て泣いたのだった。

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