探偵
「はぁ」そうため息をつきながら新米探偵の俺、短艇 遊志は自分の事務所に繋がる茶色くくすんでいる色をしたドアを開けた。 自販機で買ってきた缶コーヒーを机に置き、自分の席についた。 俺の事務所はいつも閑古鳥が鳴いている。 なぜなら事務所がすさんだビルの二階にあり、誰も入ろうとしたいからだ。 だがその日は、一人の客が事務所のくすんだドアを開けた。 事務所に入ってきたのは、ランドセルを背負っていて小学生低学年くらいの男の子だった。 「どうしたのかな?」 そう言うと男の子は、この一言を発した。 「どんぐり公園に来て。」 ドングリ公園は、この事務所をでて、右に進んでいくとある公園だ。 「いいよ、わかった。」 そう返すと、男の子は、目を輝かせた。 「やったぁ。」 男の子は公園に行く途中にいろいろ話しかけてくれた。 俺は、名前を聞くことにした。 「名前は?」 「総太。」 「いい名前だね。」 「俺は遊志。」 「ゆうし?」「遊志!」 公園に着くと、滑り台のある向こうの方の草むらに一匹の子猫が横たわっていた。 おそらく寝ている。 「お家で飼えないの。」 「一回事務所でどうにかしよう。」 俺は、そう言って、事務所へ戻った。 子猫の身体は汚れていたのでシャワーを浴びせた。 子猫をタオルケットで優しく包んだ。 総太と相談し、出した答えはこうだ。 「事務所で飼おう!」 「事務所の奥にもう一つの部屋があるからそこで飼えばいい。」 「総太は、いつでも遊びに来ていいから。」 そう言うと総太は俺に抱きついた。 あたたかかった。 これが短艇 遊志の初仕事だ。 初短編小説です!良ければコメントしていってください。