妖は天に戻されてゆく
「沙・辻・梅か」この祠の神は沙辻梅というらしい。とても古い祠で苔も生えている。 「今日からこの祠の管理者だし掃除するかぁ」俺はとある理由でこの祠を管理することになった陽幸 たわしで苔を取っていると膝があたって部品が落ち割れてしまった。「やば祟られるかな?」 急いで戻そうとするも完全に壊れていて直せそうもない。途方に暮れていると目の前に足が見えた。 驚いて前を向くと耳が生え着物を着た女性が立っていた。『お前が封印を解いてくれたのじゃな?助かったぞ』 「ひぃ祟られてしまったのか?お払いにいかないと」『お前さん落ち着きな。我は沙辻梅。妖じゃ』 神じゃないのか?じゃなんで祠に?『実は神々を起こらせてしもうてな封印されておったのじゃ』 この出会いから約2ヶ月沙辻梅のいる祠に通い続けた。俺はだんだん沙辻梅に惹かれていった だが幸せな日々は一瞬で終わった。沙辻梅が居なくなると知ってしまったから。 『神々に封印を解かれたのが知られたのじゃ。天に戻されてしまう』 この2ヶ月惹かれていた人が急に居なくなるなんて信じられなかったがしょうがないんだと自分に言い聞かせた その日の夜は星がとってもきれいな夜だった。彼女は星に飛び込んでゆくように天に戻されてしまった 沙辻梅との別れから3年どうしても彼女が忘れられず毎日祠に通っていた すると『久方ぶりじゃのう。元気にしておったか?』聞き慣れた声が聞こえ前を向く 沙辻梅だとわかった瞬間自分の顔には涙がこぼれ落ちていた 一瞬で終わった幸せな日々がまた帰ってきたのだ