短編小説みんなの答え:2

私は、中島ユキ。 私には、彼氏がいる。かっこよくて、私のことを考えてくれて、大好きなんだ。 でも、彼氏は捕まった。いけない薬をつかってたんだって。 私は、彼が戻ってくるのをずっと待ってた。釈放される日まで、何年も。 ついに、釈放の日がきた。私は、急いで、警察署に行った。 警察署へ行く途中の道、そこには、思いもしなかった光景があった。 彼が血を流して倒れているのだ。おなかから血がどくどくと流れている。 見たことのない傷だった。 119番通報をしたが、うまく話せず、向こうからいたずらだと思われ電話をきられてしまった。 どうしよう。どうしよう。頭がパニックになった。 落ち着け。とりあえず、彼を病院に運ばなくては。 でも、どうやって?私1人じゃむりだ。 ここは、人通りのない道。 助けを、呼べない。 大通りまででて、人を呼ぶ?ううん。はしっても片道7分はかかる。彼が死んじゃう。 こんなことを考えているときも、彼のおなかから、血がでている。 どうしよう、と焦っていた時、彼が何かしゃべった。 「もう、俺は無理だ。この・・傷は、薬仲間にやられた。裏切りとか、なんか、言ってたような気がする・・・まあ、これは天罰だな。ユイ、ごめんな・・・」 小さな声だった。 その時、彼の目が閉じた。 まさか・・・ 彼の胸に手を当てる。 心臓が動いてない。 嫌だ。嘘。ヤダ。死なないでよ。 ユイって呼んでよ。 ねえ・・・ このことが起きてから、私はずっと泣いていた。 家族には、「いい加減にしなさい」って言われる。 みんな、私の気持ちわかってるの? 目の前で、大好きな人が死んで。 お母さんは、目の前でお父さんが死んでも、平気にすごせるの? 叔母さんは目の前で叔父さんが死んでも平気なの? みんな、命の尊さってわかってるの? 私は、本を出版した。 彼への思いを込めて。 私が経験したことを書いた。 このことがたくさんの人に伝わるように。 〇月、△町の本屋で、新たな本が売られていた。 題名 「命とは」 作者 『中島ユイ』 数年後、この本はベストセラーになった。 作者のユイさんはこう語っている。 「この本は、私が実際に感じたこと、思ったことを書きました。このことがたくさんの人に伝わると嬉しいです」

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