例外の王女
この国でトップクラスに貧しい地域で生まれた私。 この地域で子供が生まれたのは4年ぶりだと言う。 母は私を連れてこの国の中心部まで行き、王室一家が住まう城の近くに私を捨て、そのあと母も力尽きた。 ー「ねぇ、赤ちゃんがいる!」 王女であるレルヤ様が私を見つけ、王様と女王様は王室でありながら、私を養子にすることを決めた。 私はこの国では風変わりな桃色の瞳をしていたので、『リモモ』と名付けられた。そして"女王様が産んだ娘"として公表された。 それから私は王女として過ごした。 ー14歳の誕生日。 私が生まれた日ではなく、私が養子になった日が誕生日だった。生まれた日は明確にはわからない。 その日の夜、母上にこんなことを教えてもらった。 「明日はね、この国の歴史の中で1番大きな反乱があった日よ。」 「反乱、とは何ですか母上。」 「当時女王であった私の母、あなたの祖母であるカナル様がチャフヤの女に殺されかけたの。」 チャフヤ…忘れたい私が生まれた場所。 「…その女はどうなったのですか。」 「処刑されたわ。おばあさまは大きな傷を負ったものの命は失わなかった。」 何か違和感を覚える。その女、知ってる気がする。 「…このことを話す時が来たのね。あなたの本当の母親を、私たちは知っている。あなたの母の母、つまりあなたのおばあさんは処刑された女なの。」 そんな…私は穢れた血の女なのかもしれない。呪われているのかもしれない。 「そんな私が王室にいて良いのですか?それにそのことがどうしてわかったのですか」 「名前こそ書かれてなかったけど『マカヤ』あなたの母の名前が書かれた紙が入っていた。 それにあなた、リモモは私の大事な娘よ。」 私は眠ってしまった。 次の日、女王リンヤはチャフヤの女に弓で殺されて亡くなった。 その弓の使い手は王女リモモの姉だった。 リモモの家系は殺し屋だった。4年に一度のこの日は女王の命を狙う日とされているらしい。 リモモは他国の王子と結婚し、双子の娘を産み、女王として一生を終えた。殺し屋家系の者なので殺されはしなかった。