ポチは番犬
「ポチ、今日も番犬よろしくね」 朝早くからご主人様は仕事に行ってしまった。 番犬として家の庭で待たされた。 僕はポチ。番犬を頼まれている柴犬。 僕の行動範囲は2メートルも無い。 いつも見ている庭の景色も飽きた。 ご主人様が休みだったらいいなあ。 チリン、チリン のらの鈴の音だ! のらとはお隣の家の猫。すぐイタズラする。 僕の庭に入ってきた。 「ヴー、ワンワンッ」 僕は唸り、吠え、限界になるまでのらを追い払った。 のらがどこかに行った。 安心して犬小屋に戻ろうとしたその時、 のらが後ろから僕を思い切り引っ掻いた。 僕は痛みに耐えながら頑張ってのらを追い払った。 僕はあまりの痛さに 気絶していた。 数分後、僕はなぜか空を飛んでいた。 僕は空から自分の犬小屋を見てふと思った。 今の僕は魂か…。 っていうことはご主人様が………… ーーーーー 風で花がゆらゆら揺れ、風鈴がチリーン。 そんな美しい墓にご主人様は僕の骨を入れた。 南無阿弥陀仏。ポチ、帰ってくるのが遅くなってごめんね…。 会いたい時はいつでも魂でおいで。 ご主人様が涙声でで言った。