私は人魚
私は人魚 皆が想像する、上半身が女性で下半身が魚の生き物 暇な時に海面に出ている岩の上で歌を歌う 私が見えるのは心がきれいな人だけだから周りを心配する必要はない ある日歌っていると ―バッシャーン 誰か落ちた? 音がした方向を見ると、小さな手が海に沈んでいった。 いつもなら無視をするところだった けどこのときは助けなければと思った。 どうしてかあの頃見た船乗りに似ていた あの時恋をした船乗りに 溺れていたのは小さな女の子だった 姿を見られないように早めに浜辺に運び、これはなにかの縁だと その子の小さな手にアクアマリンを握らせた それから、アクアマリンを通じて女の子を見守ってきた 海を愛するあの子の心は心地よかった だけど十年経ってから、あの子は勉強ばかりで苦しそう。 夕方、あの子が通って帰る道が見える海から歌を歌った しばらくすると、誰かが走ってくる音がした やっぱり来てくれた あの子はやっぱりあの船乗りに似ている きっと血縁だろう 海に帰る時、一瞬だけあの子を見た 笑っていた きっと私を勇気がついたんだろう アクアマリンの石言葉は勇敢 私の力をアクアマリンを通じて与えた きっとあの子は大丈夫 私はこれからも、あの子を見守るつもり