いつか夜明けを迎える為に。(考察よろしく!)
静けさに包まれながら、そっと君のことを考える。 どこかで雫がぽたりと落ちた。 その日も雨だった。大雨ではなくて、時折雫が落ちてくるだけの。 傘をささずに、クルクル回ったり歌ったりしながら歩く君はまるで踊り子のようだった。 いつも笑っている君は、その笑顔だけで雲を晴らせそうだった。 ただの、ちょっと寄り道しただけの帰り道なのに、君も僕もどこか弾んでいた。 思えば、二人きりの状況は初めてだったのかもしれない。 そして、それが間違いだった。 横断歩道。そこでもくるくる回っていた君は、赤になったことに気づかなくて。 弾んでいた僕は、横から車が来ていることに気づかなかった。 気づいた時には手遅れだった。 コンビニに寄って買ったスイーツ。2人で食べようって言ったのに。 君にあげた僕とのペアチャームだって、君がいないとただのチャームだ。 どこかから鳴り響くサイレンは、僕の存在意義を無くした。 僕の気持ちとは正反対に、空には少しの晴れ間が見えた。 でも僕は、君を忘れないために、君に会ったときに恥じないように、長い長い夜を生きることにした。 一緒になれたとしても、僕が自ら終わらせることを、君は望まないでしょう? あの日に戻ることすらも、君は許してくれないでしょう? 君のことだけは大切に拾って、東へ東へ進んでいくね。 きっと、夜明けはあるから。 用語の意味ーヒントー (上から2行目)雫は、水の滴りと言う意味。ここでは2つの意味を持つ。3行目の雫は雨粒という意味が大きい。 (上から4行目)踊り子は、ダンサーの女性という意味もあるが、ここでは踊る女の子みたいな感じ。 (下から2行目)東は、太陽がのぼる方向で、西より夜明けが早い。