ままならない恋も美しい。
今日も尊すぎ… 私は、同じクラスの水野 陽翔(はると)を見つめる。 もうわかったかもしれないけれど、私は陽翔のことが好き。 陽翔とは、幼稚園からの友達。幼馴染。私だって、恋愛感情だって気づいたのはつい最近。 だから、私の部屋を探せば手紙とかプレゼントとか色々出てくる。 まあ、幼稚園の時だってちょっとしかくれなかったけど。 今はもうあんまり仲良くはないけど、話しかけるとそれなりに盛り上がるし、連絡先も交換している。 『幼馴染』として。 その夜、家で陽翔からの手紙を探してみた。 何も考えていなかった、ただただ純粋に友達だった時の。 ずっと友達だよ、なんて書いてある。うん、私たちは友達でしかいられないのかもね。 1番新しい手紙は、小4の時。周りが恋愛モードになってきて、手紙をあげただけで噂になった覚えがある。 好き。これからもよろしく。 たった2文の文章なのに、きっと違うのに、思わず顔がほてる。 この時、どんな気持ちで書いてくれたんだろう。友達として……なんだろうな。 はぁ。思わずため息をついてしまう。ほろりとこぼれた涙。 いろんな感情がうずまく、夏の夜の話。