二人に宝石が降り注ぐ
私は舞香(まいか) 北海道に住んでいる。 私には海斗(かいと)という幼馴染がいる 私達は仲良しでいつも一緒だった 運動会の二人三脚でぶっちきり1位を取るくら息もぴったり ある日、海斗と家まで歩いているとこんな事をいった 「…俺な、空から宝石が降ってるの見たことあるんだ」 聞くとそれは1月に、学校裏の山で見たんだそう。 実際に降っていたのは宝石では無いが、それに似た美しい輝きを見せていたんだそう。 「来月がその1月だ、山はちょっと坂だけど見てみたいだろ?」 「うん、見てみたい!じゃあ約束」 二人で指切りをして、それぞれ別の道に歩みを進めた それからずっと月日が流れていよいよ1月 しかも海斗の言っていた現象が起きる条件も揃っている。 これで山へ行けば見れるはず チャットで決めていた待ち合わせ場所へ行くと海斗がすでにいた 「ほら、早く」 山は雪が積もってて歩きづらい もたもたしていると、海斗が手を繋いだ 「…こうした方が歩きやすいだろ」 …海斗の顔が赤いのはきっと寒さのせいだ ずっと登って、いよいよ目的地 町を眺めようとすると海斗に目隠しをされた 「俺がいいっていうまで見るなよ」 「なんで?」 「どうせなら一番綺麗な所で見たいでしょ」 しばらく海斗の手を頼りに歩いた、足元の雪がだんだん増えて行く 突然海斗が止まった 「もういいよ」 眩しい光に思わず目を細める ゆっくりと景色を見ると、そこにはたしかに 宝石が降っていた キラキラとダイヤのように輝く幾千の粒が空を舞っていた あまりに美しくてしばらく呼吸を忘れたくらいだった 「…確かにこれは、宝石みたい」 「だろ!?その反応を待ってたんだよ」 海斗がどうだ!と言わんばかりの表情でピースした 「「…ねえ、来年も」」 そう言おうとして海斗の方を見ると海斗も同じ事を考えていたようで、お互いに顔を合わせる形になった それが面白くて一緒にゲラゲラと大笑いした 「もー、考えてる事」 「一緒だな!」 …来年も続けばいいな こうやって無邪気に笑える1年が来年も続いたらいいな そうして笑う二人にいつまでも宝石が降り注いだ きっとこの日を忘れる事は無いだろう