あの子
おなじクラスのあの子がだいすき 目がぱっちりしてて服もかわいくてお人形さんみたいだし、すれちがうといいにおいもする あかるくて、ひとりぼっちだったわたしを気にかけてくれた わたしにとってあこがれだったからあの子のグループに入れたときはすごくうれしかった わたしは「あの子」を目ひょうにして小学校生活をおくった。 あの子は同じクラスの女の子、あやちゃんをいじっていた ふでばこやランドセルをかくしたり、しゅくだいのプリントをやぶっていた 帰るとき、あやちゃんのくつを道ばたにすてて、みんなで笑いながら帰った あのときはすごく楽しく感じた 少したって、あやちゃんは学校に来なくなった それでもあの子はやめなかった わたしはあの子がかがやいて見えた みんなに好かれていて、しかもかわいくて・・・ わたしもあの子のマネをすれば あの子みたいにみんなに好かれて、かわいくなれると思ったんだ だからやめなかった おそろいのキーホルダーもすてた 昔もらったお手紙も全部すてた あの子がやっていることだしべつに悪くない あの子は最強なんだ あやちゃんが悪いんだ わたしは何も・・・何も悪くないんだから・・・・